義兄のこと。96年秋、私と相方はおつきあいをしていて、そろそろ結婚という話もでていました。当時私は、一度会社をやめ、専門学生。22歳でした。いつもの通り、深夜に相方と長話。でも「今日はたまたま兄貴が泊まりに来てるから」とちょっと話をして、電話を切りました。いつもと変わらない夜でした。 次の日、相方から電話。「兄貴が、白血病の疑いあり、と言われたって。」と。 詳しく話を聞くと、会社の健康診断の血液検査でそのように言われ、大きな病院で再検査をするよう指示されたらしい。 相方もどのように言ったらよいのかわからず、まだ「疑い」としか言われてないし、まずはきちんと再検査を受けるように、そして両親(当時仕事の都合で九州にいた)に電話しろ、と言った。 この話を聞いた私も「白血病」というものを詳しく分からず、漠然と「血液の病気」としか知識がなかった。そんなこと言ったってまだ「疑い」といわれただけである。心配するには早いよ、って思っていた。 当時学生だった私は図書館で白血病に関係する書籍を借り、勉強し始めてた。その本によると白血病にもいろいろ種類があること、ガン化されている白血球をやっつけることにより、副作用で髪の毛がぬけてしまうこと、骨髄移植がもっとも治療に有効だということを短期間で学んだ。(移植についてはあとで「骨髄ドナーのこと」で書いてゆきたい。) 多少、学校で医療関係も勉強していたのでちょっと知識はあったのだが、白血病の疑い、と言われるのはいわゆる白血球の数値が多くなることで言われてしまうらしい。 白血球が多くなる。その現象は何か薬をのんだり、ケガをしたり、かぜをひいたりすると増える。そして急性虫垂炎(いわゆる盲腸ね)になったりすると白血病と同じくらい増えてしまうらしい。 そうだ、そうだ、お兄ちゃんもしかしたら盲腸あるんだよ、きっと。そろそろお腹痛くなるよ、きっと。そんなことを言って相方を励ましたような気がする。 相方のおかあさん(今のお姑さんね)が来て予定通り大きな病院(血液内科がある)で再検査を受けた。 ジャンル別一覧
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